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3 オーストラリアのMBA

ビジネス系科目の留学と言えば真っ先にMBA(Master of Business Administration)が思い浮かびます。MBA留学と言えば、近年でこそオーストラリアやヨーロッパも選択肢の一つとして出願する日本人も増えてきましたが、それでもやはり依然としてアメリカを選択肢とする方が断然多くなっています。アメリカのトップMBAならその価値も十分にあると思いますが、No1クラスのMBAはちょっと無理、ということならまだ珍しいオーストラリアのMBAを目指し、SMAPじゃありませんがOnly Oneになるのも良いのではないでしょうか。

オーストラリアMBAの価値はOnly Oneだけに留まりません。質も十分に評価されており、Financial TimesのMBAランキングではAGSM(Australian Graduate School of Management、ニューサウスウェールズ大学キャンパス内にあり、同校とシドニー大学の合同のMBAプログラム)、MBS(Melbourne Business School、メルボルン大学が提供)、クイーンズランド工科大学の3校が100位以内にランクインしています。また国内やアジア圏の評価ではキャンベラのNGSM(National Graduate School of Management、オーストラリア国立大学が提供)、MGSM(Macquarie Graduate School of Management、マッコーリ大学のMBAプログラム)、モナッシュ大学MBA、ウエスタンオーストラリア大学MBA、シドニー工科大学MBAも同等の評価を得ています。

質の面に関連する事ですが、MBA学生の国籍の多様さも魅力の一つです。近年ヨーロッパMBAが注目されている要因の一つに学生の国籍の多様性が挙げられますが、ここオーストラリアにも同じことが言えます。しかも、地元オーストラリア人学生はパートタイムでクラスを取っている人も多く、学校によってはフルタイムの留学生とパートタイムの地元学生が机を並べる事により、現場の生の情報を得ることも可能です。

アメリカでは通常2年かかるMBAですが、オーストラリアでは1年から1年半のコースが多く、卒業まで短期間ですむ場合もあります。また多くの大学では付属の語学学校を持っており、最初に英語力に多少不安のある方、基準に達するTOEFLやIELTSのスコアをお持ちでない方でもMBA入学を見据えて計画的に英語力をアップする事も可能です。